並走する4人のトーナメントリーダーをディフェンディング・チャンピオンのローリー・マッキルロイ（北アイルランド）が激しく追いかけている。

　欧州ツアー中東シリーズ第3戦のドバイ・デザート・クラシックは現地時間6日、アラブ首長国連邦ドバイのエミレーツGCを舞台に第3ラウンドの競技を終了。前日トップのトンチャイ・ジェイディ（タイ）に昨季の賞金王リー・ウェストウッド（英）、ベテランのミゲール・A・ヒメネス（スペイン）、飛ばし屋アルバロ・クイロス（スペイン）を加えた4人が、通算11アンダーで首位グループを形成。マッキルロイが通算9アンダー単独5位で追走している。

　連覇を狙う20歳の野望を打ち砕こうとしているのがウェストウッド。「優勝争いはいつでも刺激的なもの。明日も絶対守ったりしない。攻め抜いて勝つ」と逃げ切りVを宣言しマッキルロイを牽制。先週も優勝争いを演じながらドライバーが不発で勝利を逸しているだけに、勝利に飢えたヨーロッパNo.1が若手の逆転連覇を阻止すべく、本気モードに入っている。

　その他、昨年末から好調なプレーを続けているエドアルド・モリナリ（伊）が通算8アンダー6位タイ。今季2勝目を狙うマーティン・カイマー（独）が通算7アンダー単独8位につけたが、60歳にして予選突破を果たしたトム・ワトソン（米）は通算2アンダー29位タイにとどまっている。