ディフェンディング・チャンピオンのローリー・マッキルロイ（北アイルランド）が後退する中、ベテランのトンチャイ・ジェイディ（タイ）が単独トップに立った。

　欧州ツアー中東シリーズ第3戦のドバイ・デザート・クラシックは現地時間5日、アラブ首長国連邦ドバイのエミレーツGCを舞台に第2ラウンドの競技を終了。この日ノーボギーの6アンダー66をマークしたジェイディが通算8アンダーとし、初日の12位タイから単独トップに躍り出た。

　1打差の2位タイに世界ランク4位のリー・ウェストウッド（英）、スティーブン・ドッド（ウェールズ）、ミゲール・A・ヒメネス（スペイン）の3人が続き、今季すでに2勝を挙げているシャール・シュワーツェル（南ア）が通算6アンダーでエドアルド・モリナリ（伊）らと並び5位タイにつけた。

「ショット的には今ひとつのホールもあったけれど、とにかくパットの調子が素晴らしかった。安定した良いプレーが出来た」と喜んだのは単独首位に浮上したジェイディ。昨季同ツアー2勝を挙げた実力者は「パットさえこの調子ならば…」と今季初勝利に意欲を見せた。

　一方、初日期待通り首位タイの好発進を切ったマッキルロイは中盤4連続バーディをマークし快調にスコアを伸ばし、リードを守るかに思われた。ところが最終9番（10番スタート）で池につかまり痛恨のダブルボギーを叩いてシュワーツェルらと並び5位タイに後退。それでも「この位置で戦えているのは調子が良い証拠。最終ホールの池ポチャは痛かったけれど、それ以外は悪くなかった。明日のスタートで2連続バーディを獲れば、今日のダボは帳消しに出来るでしょう」と楽観的。連覇に自信をのぞかせた。

　なお主催者推薦で出場している60歳のトム・ワトソン（米）が2アンダー70で回り、通算1アンダー26位タイで予選を通過している。