米チャンピオンズツアーのアドミニスタッフ・スモールビジネス・クラシック（現地時間22?24日／テキサス州、ザ・ウッドランズCC）に出場するマーク・オメーラ（米）が、メジャー制覇の勢いに乗って2大会連続Vを狙う。

　98年にマスターズと全英オープンで優勝を飾ったオメーラだが、07年のシニア入り以降は勝利から遠ざかり、今季もペアで出場する大会では優勝したものの通常の個人戦では勝てないままシーズン終盤戦を迎えていた。しかし、2週間前に行われた今季メジャー最終戦、コンステレーションエナジー・シニアプレーヤーズ選手権で悲願の優勝を果たし「トーナメントで勝つということは常にチャレンジなんだ。それはここ（チャンピオンズツアー）でも他のツアーでも同じこと。優勝のチャンスがある限り、試合に出ることをやめようとは思わなかった。そのことには誇りを持っている」と、胸を張り今後への自信をのぞかせた。

　今季のオメーラは、父・ボブさんが亡くなった直後に全英シニアオープンを欠場。「この世の中のどんな親子より、私と父は親しい間柄だった。最愛の父の死は私にとってこれ以上ないほどの悲しみだ」と辛い思いを打ち明けたが、その父に捧げた勝利は至上の喜びだったに違いない。長かった勝てない日々を乗り越えた今、オメーラはさらに強くなった。今季も残すところ3試合。ベルンハルト・ランガー（独）やフレッド・カプルス（米）ら各賞レース上位選手たちのタイトル争いが、オメーラの参入で一体どう変わるのか。楽しみなクライマックスを迎えそうだ。

　なお、尾崎直道を始めとする日本勢は今大会には出場しない。