米ツアーに遅れること2週間、米チャンピオンズツアーがハワイ州のフアラライGCで華やかに開幕する。

　現地時間22日からの開幕戦ミツビシ・エレクトリック選手権 at フアラライには、ディフェンディング・チャンピオンの2年連続賞金王、ベルンハルト・ランガー（独）を始めとする36人のいぶし銀たちが激突する。

　注目は、先週行われたウェンディース・チャンピオンズ・スキンズ・ゲームで同ツアーデビューを果たしたばかりのフレッド・カプルス（米）とコリー・ペイビン（米）のルーキー2人だ。92年マスターズ王者で同年賞金王のカプルスは、かつて飛ばし屋として知られたが、腰痛に悩まされてからは試合巧者と変貌を遂げた。一時は真剣に現役引退を考えたほどのスランプに陥ったが、昨年もレギュラーツアーで優勝争いに顔を出していることからもまだまだ元気いっぱいだ。

　一方、95年全米オープン王者のペイビンは、当時と同じように正確なショットを武器にプレーしている。ルーキーほど有利と言われる同ツアーだけに、この2人をライバルたちもマークしている。

　受けて立つ先輩たちもまだまだ負けてはいられない。ランガーだけでなく昨年と2007年のチャールズ・シュワッブ・カップ王者、ローレン・ロバーツ（米）やヒジに故障を抱えながら昨シーズン2勝したジェイ・ハース（米）も参戦。60歳目前で全英オープン2位となったトム・ワトソン（米）など相変わらず役者が揃っており、今年も楽しみなシーズンになりそうだ。