雨で最終日の競技が中止となり36ホールに短縮された大会で、前日のトーナメントリーダー、ベルンハルト・ランガー（独）が栄冠に輝いた。

　米チャンピオンズツアーのアウトバック・ステーキハウス・プロアマ（フロリダ州TPCタンパベイ）は現地時間18日、最終ラウンドを行なう予定だったが激しい降雨により選手たちは待機を余儀なくされ、3時間後に天候回復の見込みなしとの判断で中止が決定。通算9アンダーで単独トップに立っていたランガーの手中に今季2勝目が転がり込んだ。

　待機中、家族とカードゲームを楽しんでいたランガーは朗報を聞き「マーク（オメーラ）に申し訳ない」と2位タイに終わったオメーラ（米）を思いやる言葉を口にした。初日首位発進のオメーラは2日スコアを伸ばし切れず、ランガーに1打差の2位タイにつけ、逆転に意欲を見せていた。レギュラーツアー時代通算16勝を挙げ、その実力は誰もが知っているが、なぜかシニア入りしてから勝ち星がなく「彼が勝てないのは本当におかしい」（ランガー）と皆が不思議がる状況。「僕にとっては最高の結果だったけれど、マークにとって降雨は悪夢。さっきハイファイブを交わしたけれど、さぞ残念だっただろう」とランガーは最後まで友人を思いやる言葉を並べ続けた。

　その他、オメーラと同じ2位タイにマイク・リード（米）が入り、通算7アンダー単独4位にトム・カイト（米）。前週マスターズで上位争いを演じたトム・ワトソン（米）は通算5アンダー8位タイ。出場4試合連続優勝を狙ったフレッド・カプルス（米）は通算4アンダー12位タイにとどまった。

　また日本勢唯一出場の尾崎直道は通算3オーバー44位タイに終わっている。