イーグルパットが惜しくも外れたが、リー・ウェストウッド（英）は昨季欧州ツアー賞金王の貫禄を見せた。

　欧州ツアー中東シリーズ第2戦のコマーシャルバンク・カタール・マスターズ（現地時間28日、カタール、ドーハGC）第1ラウンドは、ブラッドリー・ドレッジ（ウェールズ）とオリバー・ウィルソン（英）の2人が5アンダー67で回り首位タイに並んだ。1打差の3位タイにウェストウッドがつけている。

　素晴らしいプレーを繰り広げたウェストウッドは、柔らかいフェアウェイと硬いグリーンを大歓迎。「フェアウェイを外したのは2つ、グリーンを外したのも2つ」と笑顔を見せて今季初優勝に意欲をのぞかせた。

　賞金王を尻目に首位タイに立った2人も元気いっぱいだ。ウィルソンは「もっとたくさんチャンスがあったのに」と残念がりながらも、先週は予選落ちだったことを思い出して笑顔になった。「パッティングは良くなっている、。全てがかみ合っている。ドライバーも良いし、アイアンショットも良かった」。08年にはライダーカップのメンバーにも選ばれながら、ツアー未勝利の男は「勝てないのは何か理由がある。クリスマスから色々考えてきた。その中の一つがたくさん練習する中でのバランスなんだ。そう思ったら突然、クラブを振るのがすごく簡単に感じるようになったんだ」と悟りを開いたような表情で初優勝に向けて突き進む。一方のドレッジも、上がり5ホールで4バーディの爆発力で首位に並び、今季最初の勝利に意欲を燃やしている。

　ウェストウッドと並ぶ3位タイには、ロバート・カールソン、アレクサンダー・ノレンのスウェーデン勢2人とマーセル・セイム（独）。その他、2アンダー70でセルヒオ・ガルシア（スペイン）、シャール・シュワーツェル（南ア）、カミロ・ビジェガス（コロンビア）らが8位タイにつけている。

　尚、先週のアブダビ・ゴルフ選手権で優勝したマーティン・カイマー（独）は、2オーバー74で50位タイと出遅れている。