マーカス・ブリアー（オーストリア）が地元での復活を探っている。

　現地時間17日開幕の欧州ツアー、オーストリア・ゴルフオープン（オーストリア、ファンタナGC）に母国の第一人者として出場するブリアーは同じ舞台で行われたチャレンジツアーで優勝。その後、2006年の今大会でオーストリア人初の欧州ツアー勝利を果たした。

　自宅からコースまでわずか1時間のファンタナGCはブリアーの庭のようなもの。「ここには良い記憶しかない。2006年にはホールインワンを達成したし、13番で本当に素晴らしいパットを沈めて自信がついた」と記憶をたどりながら話した。

　2007年にはボルボ中国オープンでツアー2勝目を挙げたブリアーだが、その後は今ひとつ。今季は4月のボルボ中国オープンの8位タイが最高で、賞金ランク102位と低迷している。だが「ここではギャラリーはいつも僕の後ろについている」と母国の応援を大きなエネルギーに変えて、復活へのきっかけをつかもうとしている。

　月曜日は移動、火曜日は練習ラウンド、水曜日はプロアマと忙しい他のトーナメントと違い、熟知しているコースでの大会だけに、ゆっくりと家族と過ごす時間も大きな武器。リラックスモードの中でうまく集中力を発揮できれば、待望のツアー3勝目も十分視野に入ってくるに違いない。

　他には、マスターズ2勝のホゼ・マリア・オラサバル（スペイン）やトーマス・レベ（仏）、ポール・ローリー（スコットランド）、ニック・ドハティ（英）らも出場し、大会を盛り上げる。