中国で行われているワールドカップで豪州チームが大健闘する中、南半球では地元勢が奮起している。

　欧州、豪州両ツアー共催のスポーツベット・オーストラリアン・マスターズ（豪、メルボルン、ハンティングデールGC）は現地時間の29日、第3ラウンドの競技を終了。前日4位タイにつけた世界ランク29位のロバート・アレンビー（豪）が、5アンダー67をマーク。スコアを通算10アンダーとし、マイケル・シム（豪）とともに首位タイに浮上した。

　2打差の3位にアシュリー・ホール（豪）が続き、3打差の4位タイにロッド・パンプリング（豪）、アンソニー・サマーズ（豪）ら、上位には地元勢がズラリと並んだ。前日までトップだったティム・クラーク（南ア）はムービングデーに4オーバー76を叩き、通算3アンダーで21位タイへ大きく後退。優勝は遠くなった。

「一番大事なことはポジション取り。今日はいいプレーが随所にあったから自分でも納得の行くゴルフだった。明日、優勝を狙える位置に居られることが大きいよ」と首位タイに浮上したアレンビー。今大会に出場している選手の中では、もっとも世界ランク上位につけており「追われる立場であることはわかっている。強い相手に勝ちたいと思うのがゴルファーの本能。明日は皆の追撃を受けて立つ」と頼もしい。35歳になったアレンビーが、どんな横綱相撲を見せるのか？　最終日の戦いが楽しみだ。

　なお注目のジョン・デイリー（米）はすでに予選で姿を消している。