レギュラーツアーでメジャー2勝を含む通算16勝を挙げているマーク・オメーラ（米）にシニア初優勝のチャンスが広がって来た。

　米チャンピオンズツアーのボーイング・クラシック（ワシントン州TPCスノコルミー・リッジ）が現地時間の28日開幕。第1ラウンドのこの日、最終18番でイーグルを奪ったオメーラが6アンダー66をマークし単独トップに立った。

　2打差の2位タイにローレン・ロバーツ（米）、マーク・マクナルティ（アイルランド）、ジョン・ジェイコブス（米）、アレン・ドイル（米）が続き、3アンダー69で回った尾崎直道が連覇を狙うトム・カイト（米）、現在賞金ランク首位のベルンハルト・ランガー（独）、前週プレーオフで敗れたジョン・クック（米）らと並び、6位タイの好発進を切っている。

　タイガー・ウッズ（米）の親友としても知られているオメーラがシニアデビューを飾ったとき、誰もがすぐに優勝するものだと信じていた。ところが今季も2位（タイを含む）は3回もあるのに、勝星だけにはどうしても手が届かない。オメーラが勝てないのは同ツアーの七不思議の1つとまで言われている。同じくシニア入りしてから長らく勝てなかったニック・プライス（ジンバブエ）はすでに今季初優勝をマークしており、次こそはオメーラの番。シニア無冠の汚名返上のため、残り2日エンジン全開で駆け抜ける。その対抗馬が尾崎だったら言うことはないのだが。

　一方、もう1人の日本勢、青木功は5オーバー77を叩き、前週のジェルド-ウェン・トラディションでメジャー初優勝を飾ったマイク・リード（米）らと並び70位タイからのスタート。