ニック・プライス（ジンバブエ）があわや50台かと思わせる圧巻のゴルフで単独トップに立った。

　米チャンピオンズツアーの東芝クラシック（カリフォルニア州、ニューポートビーチCC）が現地時間11日に開幕。第1ラウンドでノーボギーの11アンダー60をマークしたプライスが、2位に並んだベルンハルト・ランガー（独）、マーク・オメーラ（米）、マーク・ウィービー（米）、ブラッド・ブライアント（米）といった強豪に5ストロークの大差をつけトーナメントをリードした。

　プライスは序盤の2番から3連続バーディを奪い波に乗ると、フロントナインを4アンダーで折り返す。後半に入っても面白いようにパットが決まり10番、12番、13番でバーディを連発。15番パー5でイーグル奪取に成功し一気に夢の50台への期待が高まったが、プレッシャーがかかったのか16番、17番はパー止まりで50台は叶わず。それでも最終18番パー5をこの日2個目のイーグルで締めくくり、チャンピオンズツアー通算4勝目に向け絶好のポジションを確保した。

　一方、日本期待の尾崎直道は1イーグル、3バーディ、2ボギーの3アンダー68にスコアをまとめ、首位のプライスとは8打差ながら15位タイでホールアウト。残り2日でその差をどこまで縮められるか注目だ。また、レギュラーツアーでもトップ10入りを果たすなど好調のフレッド・カプルス（米）は5アンダー66で6位タイとまずまずの滑り出しを見せたが、今大会が米シニアデビュー戦となるイアン・ベーカー-フィンチ（豪）は3オーバー74を叩き、71位タイと下位からのスタートを余儀なくされている。