矢野東が欧州ツアーで奮闘している。

　モロッコで行われている同ツアーのハッサン2世トロフィ（ロイヤルゴルフ・ダルエス・サラーム／レッドC、ブルーC）に出場している矢野は、現地時間18日に行われた第1ラウンドでパー72のブルーCをプレー。前半（10番スタート）を3バーディ、1ボギーで折り返すと、後半も1バーディ、1ボギーで回り、2アンダー70で首位と5打差の30位タイにつけた。

　夢舞台である米ツアー挑戦のためには、毎回違う国で行われる欧州ツアーでの戦いが貴重な体験となる。まったく違うタイプのコースを攻略することでスキルの幅も広がるため、自らの将来にとって一戦一戦の戦い方が重要だ。

　一方、首位に立ったのは難易度の高いレッドC（パー73）で7アンダー66をマークしたニック・ドハティ（英）。欧州ツアー3勝の27歳は、2年前には世界ランク46位まで順位を上げたが、現在は120位に低迷している。「ずいぶん苦しんだが、少しはいいショットを打てるようになってきた。昨日は練習場でトーマス（ビヨーン／デンマーク）がアドバイスをくれた。でも、それはまだ完成途中だけどね」と謙虚なところを見せたが、プレーぶりは復活を感じさせるもの。堅実なゴルフを続けツアー4勝目を狙う。

　その他、フランセスコ・モリナリ（イタリア）、ピーター・ローリー（アイルランド）、リカルド・ゴンザレス（アルゼンチン）、スティーブン・ギャラハー（スコットランド）、ファブリツィオ・ザノッテイ（パラグアイ）の5人がブルーCを6アンダー66でプレー。レッドCを6アンダー67で回ったシブ・シャンカール・プラサド・チョウラシア（インド）を加えた6人が2位グループを形成している。