トーナメントからの無期限欠場を表明しているタイガー・ウッズ（米）の穴を埋めるのは果たして誰なのか？

　“ネクスト・タイガー”と呼ばれる人材は多いが、ゴルフ界が今もっとも期待を寄せているのがローリー・マッキルロイ（北アイルランド）、石川遼、リッキー・ファウラー（米）の3人。奇しくも3人は名前の頭文字が『R』で、この3人が来季は台風の目になりそうな予感なのである。

　実績で一歩先を行っているのがマッキルロイ。今季は欧州ツアーの賞金ランク2位に入り、世界ランクでもすでにトップ10入りを果たしている。メジャー大会では全米プロゴルフ選手権で3位タイに食い込んだ他、マスターズ20位タイ、全米オープン10位タイ、全英オープン47位タイとすべてで予選を突破。弱冠20歳ながら“もっとも完成されたゴルファー”と呼ばれている。

　そのマッキルロイの背中を追いかけるのが石川。日本ツアーで最年少賞金王に輝いた18歳は人気と実力を兼ね備えた伸び盛り。マッキルロイほどの完成度はまだないが、この1年の成長度合いはライバル以上。世界ランクもトップ30入りし、来季は海外への挑戦機会がぐっと増えるはず。今年マスターズや全英オープンで予選落ちに終わった悔しさをバネに、来シーズンは世界で結果を残したい。

　そして最後の『R』が今季デビュー2戦目にしてフライズ・ドットコム・オープンでプレーオフに進出。惜しくも優勝は逃したものの、2位タイに食い込み注目を集めたのがファウラーだ。先のQスクール（プロテスト）で上位に入り来季のフル参戦権を手にした21歳は、アマチュアNo.1からプロNo.1の座を目指し来季新たなスタートを切る。

　3人の『R』には是非、これまで浮かんでは消えていったポストタイガー候補を上回る活躍を期待したい。