ここ2か月余りで5勝を挙げている絶好調男エドアルド・モリナリ（伊）が、首位に1打差に詰め寄った。

　南アフリカのサンシャインツアーと共催で開催されている欧州ツアー2010年シーズン第2戦の南アフリカ・オープン選手権（南ア、ウェスタン・ケープ、パールバレー・ゴルフエステーツ）は現地時間の19日、第3ラウンドの競技を終了。前週のアルフレッド・ダンヒル選手権に続く2試合連続優勝を狙うパブロ・マーティン（スペイン）が、ショットに苦しみイーブンパー72とスコアを伸ばせずにホールアウトする中、モリナリは3アンダー69にスコアをまとめ通算10アンダー単独2位に浮上した。

　それでもマーティンは前日までの貯金が効き、モリナリに1打差をつけ通算11アンダーで首位の座をキープ。だが、上位は5打差に12人がひしめく混戦模様となった。その他上位は通算9アンダー3位タイに歴代チャンピオンのひとりジェームス・キングストン（南ア）、前日2位のアンダース・ハンセン（デンマーク）、この日68で回ったフレデリック・アンダーソンヘッド（スウェーデン）の3人が続いている。

　首位のマーティンも2位に浮上したモリナリも、途中ダブルボギーを叩くなど我慢のゴルフ。「これだけショットを曲げて、まだ1位にいるなんて信じられない」とマーティンは苦笑いしたが、モリナリは後半持ち直し「パットが入り始めた」と逆転優勝に自信をのぞかせる。

　ここ2か月余りで欧州ツアーの下部組織チャレンジツアーで3勝を挙げ、レギュラーツアーへの昇格を決めた他、日本で開催されたダンロップフェニックスで格上のロバート・カールソン（スウェーデン）をプレーオフで下して優勝。さらに中国で行われたワールドカップを弟フランセスコとのコンビで制すなど、目下絶好調のモリナリ。前週はマーティンに勝ちを譲ったが、あともう少しパットが入っていれば優勝を狙える位置にいた。「ここのところ本当に良いプレーが出来ている。明日はパット次第」と言うモリナリの最終日の戦いに注目だ。