畑岡奈紗が日米ツアー共催のTOTOジャパンクラシック（滋賀県／瀬田ゴルフコース 北コース）で通算15アンダーで並んだ荒木優奈とのプレーオフを制し、約3年半ぶりの米ツアー通算7勝目を飾った。

※今大会は降雨によるコースコンディション不良のため、最終ラウンドは中止となり、54ホールに短縮。プレーオフは18番パー5をパー3（約130ヤード）にして行われた。

―3年半ぶりの優勝

　瀬田ゴルフコースはグリーンが難しいところが何ホールかあります。どうしても苦手意識があって、グリーンさえ良ければというところがたくさんありました。最後のプレーオフのパーパットもどのように読んだかは覚えていないですが、スピードだけを意識することに集中していました。

―涙もあった

　キャディをしてくれた木名瀬（和重）さんが先に泣いていたので。クラブ工房をしていて、ジュニアの頃からお世話になっていて「1回キャディをやらせて欲しい」と言われていました。今回は残念ながらいませんが、いつもキャディをしてくれているグレッグは辛い時間も一緒に過ごしてくれたので、最後のCME（グループツアーチャンピオンシップ）は一緒に勝ちたいです。

―苦しい時期もあった

　昨年4月のラスベガスの試合（LPGAマッチプレー at シャドークリーク）で、短い距離から3パットをしたことで自信がなくなって、せっかくショットがついていてもバーディが獲れないということが続いていました。

―どのように克服したか

　悪い時は色々と考えてしまいますが、距離感だけを意識して、ボールにセットアップしたらそれだけを考えるようにしています。

―昨年からコーチをつけた

　コーチは体も見てくれて、クラブについても詳しいです。体の動きなども一緒に取り組んできたので、結果として残せたのが良かったです。

―今年の序盤は勝てる気がしないと言っていたが

　グリップのちょっとした握り方が原因でした。右手を下から握っていたのですが、しっくりきていなかったです。それをコーチが気づいてくれて、少し握り方を変えてからはしっくりきました。

―この3年半で一番悔しかった試合は

　2023年の全米女子オープン（4位タイ）です。ペブルビーチで勝てなかったのが、最近では一番悔しかったです。

―若い世代の活躍に焦りはあったか

　3年も勝てなかったので、忘れられるのではないかと思っていました。

―今後の目標は

　これだけの期間が空いたことはなかったので、また自信に繋がると思います。メジャー優勝がまだないのでそれを目指していきたいです。

（写真：Getty Images）