ここのところしばらく優勝から遠ざかっている崔京周（韓）が、虎視眈々と逆転Vを狙っている。

　欧州、アジア両ツアー共催のメイバンク・マレーシアン・オープンは酷暑のマレーシアのクアラルンプールG＆CCを舞台に現地時間6日、順延となっていた第2ラウンドの続きと第3ラウンドを終了。前日トップに立った20歳の新鋭キラデック・アフィバーンラット（タイ）と、チャレンジツアー（下部ツアー）を卒業したばかりの24歳リース・デービス（ウェールズ）の2人が通算11アンダーまでスコアを伸ばしてトーナメントをリードした。

　若手2人の背中を1打差で追いかけるのが米男子ツアー7勝を誇る崔の他、アジアNo.1のトンチャイ・ジェイディ（タイ）、ソレン・ハンセン（デンマーク）と、18歳のノ・スンユル（韓）の4人。中でも後輩のY・E・ヤン（韓）が昨年メジャーチャンピオンの仲間入りし、刺激を受けている崔は、韓国勢No.1の地位を取り戻すべく復活に燃えている。米ツアーで最後の勝ったのが一昨年のソニー・オープン・イン・ハワイ。もし今週勝てば欧州ツアーでは03年のジャーマン・マスターズ以来の同ツアー2勝目となる。ちなみにアジアンツアーでは昨年イスカンダル・ジョホール・オープンでの1勝がある。若手2人に1打差の絶好のポジションから、最終日は粘り強いプレーで逆転を狙うつもりだ。

　日本勢は第1ラウンドで大きく出遅れ、第2ラウンドのチャージで64位タイまで巻き返し、滑り込みで決勝ラウンドに進んだ片山晋呉が健闘。3連続を含む5バーディ（1ボギー）を量産し4アンダー68をマーク。通算3アンダーとして25位タイまで順位を上げている。

　その他、前日まで日本勢で最高位につけていた藤田博之がこの日は3オーバー75と乱れ、通算2オーバー64位タイに急降下。谷原秀人も同じ64位タイに低迷中だ。

　今季アジアンツアーですでに2度3位に入っている平塚哲治と米ツアー挑戦の経験がある丸山大輔、アジアンツアーの常連、市原弘大は予選で姿を消している。