米ツアー通算2勝を挙げた故グレイソン・マレー（米）を追悼するチャリティ大会「グレイソン・マレー・クラシック」が6日、ノースカロライナ州のローリーCCで開催される。収益は全て、精神的健康と依存症治療を支援するグレイソン・マレー財団に寄付される予定だ。

　マレーは2024年1月のソニー・オープン・イン・ハワイで7年ぶりの勝利を飾ったが、同年5月に30歳で命を絶った。生前は不安障害、うつ病や依存症といったメンタルヘルスの課題に率直に向き合い、自らの体験を語ることで多くの人々に影響を与えた。大会はその遺志を継ぎ、マレーの地元で開催する。

　この大会には、メジャー通算5勝のブルックス・ケプカ（米）をはじめ、チェッソン・ハドリー（米）、ジェイソン・ゴア（米）、ステファン・イェーガー（独）、ジェイソン・コクラック（米）、マーティン・フローレス（米）、スティーブ・ウィートクロフト（米）、リッキー・ウェレンスキー（米）らの出場が予定されている。

　マレーの両親は息子の死後、グレイソン・マレー財団を設立した。財団は、経済的な理由で支援を受けられない人々のために、精神的健康や依存症治療の分野での支援活動を行っている。財団会長のジェフ・マネス氏は「グレイソンは自らの苦悩を公にし、多くの人に勇気を与えてくれた。その思いを受け継ぎ、社会におけるメンタルヘルスの偏見を取り除いていきたい」と語る。

　メインスポンサーを務めるマコーネル・ゴルフの代表、ジョン・マコーネル氏は「グレイソンは我々にとって家族のような存在だった。彼の物語が、今後も多くの人の心に届くことを願っている」とコメントしている。マレーは2008年に同社が創設したマコーネル・ゴルフ・ジュニア奨学金を受け取っている。