世界ランク3位の申智愛（韓）が母国のメジャー勝利に王手をかけるとともに、韓国女子ツアーの殿堂入りに大きく近づいた。

　同ツアーのメジャー大会、KLPGA選手権は京畿道88カントリークラブを舞台に現地時間18日、第3ラウンドの競技を終了。初日から首位を快走する申はムービングデーにも安定したプレーでノーボギーの4アンダー68をマーク。通算10アンダーまでスコアを伸ばし、2位の金慧允（韓）に3打差をつけ独走態勢に入った。前日申とともに首位を分け合ったナ・エン・チョイ（韓）は2バーディ、2ボギーのイーブンパー72とスコアを伸ばせず、通算6アンダー3位タイに後退。世界ランク6位のチョイが足踏みしたことで、申に優位な展開となっている。

　現在22歳の申は10代で韓国女子ツアーの史上最年少賞金女王に輝き、20歳のときには全英女子オープンを制してメジャーチャンピオンに。昨シーズンは米女子ツアーで3勝を挙げ、賞金女王とルーキー・オブ・ザ・イヤー（新人賞）をダブル受賞。また、ロレーナ・オチョア（メキシコ）が現役を退くと同時にアジア人初の世界ランク1位に輝き、今季は盲腸の手術を受け戦線離脱したにも関わらず、米女子ツアーで出場14試合中トップ10入り10回。優勝はエビアン・マスターズの1勝だけだが賞金ランクでは堂々のトップに立っている。さらに、もし今大会で優勝すれば韓国ゴルフ史上最年少での殿堂入りが決まる。