24日にライダーカップ（26日～／米ニューヨーク州／ベスページ・ステート・パーク ブラックコース）のオープニングセレモニーが行われ、欧州選抜主将のルーク・ドナルド（英）が、今大会から出場手当が発生する米国選抜を皮肉った。

　前回までは米国選抜の各選手に20万ドルが支給され、全てがチャリティに回っていたため、実質無報酬だった。しかし、今回からは各選手に50万ドルが支給される。そのうち30万ドルは慈善団体に寄付するため、残りの20万ドル（約2,900万円）が報酬となる。

　ドナルドは「我々は賞金などのためにではなく、プライドのためにやる。家族、チームメイト、国、大陸、そしてこの大会を戦った先人のために戦う。我々を突き動かすのは、お金では買えないものだ。使命感、仲間意識、そして先人を称え、次の世代に繋げていく」と語り、名誉と誇りのみをかけて戦う欧州チームの姿勢を際立たせた。

　欧州選抜には金銭的報酬が一切ないだけに、この発言は報酬を受け取る米国選抜を意識した皮肉だったといえる。もちろん、その20万ドルも寄付する選手もいると思うが、ドナルドはアウェイでの厳しい戦いを目前に控え、自らの言葉で相手にジャブを打ち込み、チームの結束とモチベーションを高める狙いをのぞかせた。