鈴木愛が国内女子ツアーのニトリレディスゴルフトーナメント（北海道／北海道カントリークラブ 大沼コース）で、2019年以来となる大会2勝目、今季初優勝、ツアー通算21勝目を挙げた。

―30代になっての初勝利

　20代は突っ走ってきた10年でしたが、10年で20勝して、30代になって勝てないのは嫌ですし、スポンサーさんに迷惑をかけているので、恩返しがしたいという気持ちはありました。

―優勝した心境は

　嬉しいですし、ホッとしました。逆転で勝つことがあまりなく、終わってから何組も待つ経験があまりなかったので、めちゃくちゃそわそわしました。キャディさんから「優勝が決まったよ」と言われましたが、スコアボードを見ていなかったので「本当に？」と何回も確認しました。

―30代になって練習は量より質を意識

　なるべく質を高めて、量は少しずつ減らしながらという感じでした。ただ、今までけっこう練習をやっていたので「ここまでやったから大丈夫」という自信を持って最終日に挑めたのは大きかったです。（練習が）足りていない時期は、いい位置で迎えられても次の日が不安だったので、気持ち的に行けそうにないというのがありました。

―3打差を逆転した

　様子を見ながらパーセーブをして、チャンスが来たらバーディを獲るみたいなのが主流になってきているのかなと思います。3打差は本当ならキツイと思いますが、ここ数週間の傾向を見ていると、行けるなと思っていました。見ている方も、やっているほうも楽しいゴルフがしたいなと思うので、なるべくアグレッシブにやるようにはしています。なるべくピンまで届くクラブで打つように意識しています。

―目標は永久シード獲得

　不動（裕理）さんから永久シードの選手が出ていないですし、永久シードを獲れるところまでいく選手が少なくなってきていると思うので、不動さんの次に自分が行けたらという思いはありますし、下の子たちがそこを目指してくれるような選手になりたいです。なるべく30勝を目標にやって、その目標を達成できたら、またいい選手がどんどんそこを目指してやってくれると思います。

（写真：Getty Images）