渡邉彩香が国内女子ツアーの大東建託・いい部屋ネットレディス（福岡県／ザ・クイーンズヒルゴルフクラブ）で3年ぶりのツアー通算6勝目を飾った。

―所属先の大会で優勝

　契約も10年目で、大会も10回目で、私は良い時も悪い時も波があったので、それでも変わらずにいつも応援して下さり、大東建託の社長さんをはじめ、皆さんがすごく喜んでいる姿を見て本当に嬉しいですし、選手としては本当に幸せだなと思います。

―どんな気持ちで最終ラウンドをプレーしていたか

　優勝したいと一番思っていましたが、簡単なことではないと分かっていましたし（さらに）ホステスプロとして優勝するのは簡単ではないので、苦しい展開もあって本当にガッツ、ガッツでした。

―ドライバーをほとんど使っていなかったのは？

　勝つためには、今はドライバーは要らないかなと。

―それは飛距離なのか安定性なのか

　安定性です。ドライバーを打ってちょっと曲がったりすることで、体力も使いますし、やっとのパーを拾い続けると流れもなかなか難しいので、スプーンで飛距離が10～15ヤード落ちたとしても、セカンドショットがけっこう良かったので、とにかくバーディチャンスを多く作ろうと。ドライバーだと林に行ったり、ラフに入ったり、今の自分のショットではそういう風になりそうだったので、スプーンでいきました。

―ティーショットでのストレスを減らした

　ビッグスコアを出さないといけない、耐えるゴルフではやっぱり厳しいと思っていたので、フェアウェイからアイアンでチャンスを作りたいと思っていました。

―苦しい時期があった

　2018年、2019年はシードを落として、そのあとに2勝くらいしましたが、もう1回シードを落とした時は苦しかったです。自分が試合に出るかどうか迷っていた時に、人づてに大東建託の社長さんが「どんな時でもうちは絶対に応援したい」と言っていると聞いて、シードを落としたりしているのに、それでもそういう気持ちでいてくれるというのは嬉しかったので、それはよく覚えています。

―今回の優勝で新たな景色が見えてくるか

　今までの5勝は自信満々の5勝でしたが、今週は自信があまりなかったです。でも、やるべきことをやり続ければ自信に繋がると思えたので、この1勝は今までの自分にはない勝ち方、気持ちだったので、それはこれから生きてくると思います。

―次の目標は

　メジャーは勝ちたいとずっと思っていて、メジャーに勝って3年のシードがあると、また自分の人生プランも色々と変わるかなという気持ちもあります。

（写真：Getty Images）