9日、ジョン・ラーム（スペイン）がマスターズトーナメント（米ジョージア州／オーガスタ・ナショナルゴルフクラブ／7,545ヤード・パー72）で優勝し、初のグリーンジャケットを手にした。

　2打差を追う展開の最終ラウンドでラームは「69」を記録。単独トップから出たブルックス・ケプカ（米）が「75」と崩れたこともあり逆転勝利。2021年の全米オープンゴルフ選手権以来となるメジャー通算2勝目で、スペイン勢としてはセベ・バレステロス、ホセ・マリア・オラサバル、セルヒオ・ガルシアに続く4人目のマスターズ覇者に。

　ラームの父が、バレステロスが欧州選抜の主将を務めて勝った1997年のライダーカップを観戦したことをキッカケにラームのゴルフ生活が始まる。ラームは「1997年のライダーカップがなければ、今の自分があったかは分からない」と話し、「セベが優勝して40年、そして彼の誕生日に優勝することができた。本当に感慨深いし、信じられない。この優勝は彼に捧げるし、セベが支えてくれたと思う」と感謝を伝えた。

（写真：Getty Images）