先のナビスターLPGAクラシックで米女子ツアー史上最年少優勝を飾った16歳の“レクシー”ことアレクシス・トンプソン（米）の嘆願書を、同ツアーコミッショナーのマイケル・ワン氏が承認。晴れて正式メンバー入りが決まった。

　現地時間30日にワン氏は「トンプソンはユニークな才能の持ち主で、2010年にプロ転向して以来、コース内外でめきめきと成長してきました。（中略）世界ランキングトップ20のうち15人と、賞金ランキング上位50人中45人が出場したナビスターLPGAクラシックで優勝を飾り、その実力を証明してみせました。よって2012年シーズンにはレクシーをLPGAツアーの正式メンバーとして迎え入れるという結論に達しました」と文書でコメント。トンプソンサイドからの要請を受け入れ、史上最年少メンバー誕生と相成った。

　当初、ワン氏はツアーが設けている年齢制限（特例を除いて18歳にならないと正式メンバーにはなれない）もあり、トンプソンに対しても「正式にQTを受けてライセンスを自力で獲得すべき」という方針を表明していた。だが、周囲からは「ツアーに優勝したというのに、これ以上何を証明すれば良いのか？」とコミッショナー裁定を疑問視する声も出ていた。

　そんな中、トンプソンのエージェントであるボビー・クリュースラー氏が、ワン氏に嘆願書を提出。ツアー側も、ゴルフ界の将来を担うであろうトンプソンのバリューと世論を考慮して、正式メンバー入りを容認したと見られる。