今季2勝目に向け、宮里藍が好調なプレーを続けている。

　米女子ツアー、CNカナディアン女子オープン（カナダ、ヒルズデイルG＆CC）は現地時間26日、第2ラウンドの競技を終了。初日トップタイ発進の藍が5バーディ、1ボギーの4アンダー68で回り、通算11アンダーでアンジェラ・スタンフォード（米）と並び首位の座をキープした。

　初日ノーボギーの完璧なゴルフでトーナメントをリードした藍はこの日、「序盤は自分にプレッシャーをかけ過ぎてしまった」と硬さが目立ったが、「それに気づいて自分と良い対話をすることを心がけた」と気持ちを切り替えチャンスを量産。途中、パットがカップに蹴られるシーンが何度か見られたが「良いゴルフが出来ている。今日の自分のプレーにはとても満足。心地よくクラブが振れているし調子はとても良いです」と手応えを口にした。

　とはいえ「まだ2日目を終えたばかり。まだ36ホールもあるから、とにかくベストを尽くすことだけを考えます」と気を引き締めた藍。その視線の先には先月のエビアン・マスターズ以来となるシーズン2勝目があるはずだ。

　通算9アンダー単独3位にキム・ソンヒ（韓）がつけ、通算8アンダー4位タイにディフェンディング・チャンピオンのミッシェル・ウィー（米）、ポーラ・クリーマー（米）、ブリタニー・リンシコム（米）といった人気者の他、初日藍と首位に並んでいたパーニラ・リンドベルグ（スウェーデン）ら8人がつけている。

　藍以外の日本勢は上田桃子が4バーディ、1ダブルボギーの2アンダー70にスコアをまとめ、通算3アンダーで前日の41位タイから37位タイに浮上。初日19位タイとまずまずのスタートを切っていた宮里美香は2バーディ、2ボギーのイーブンパー72とスコアを伸ばせず、上田と同じ通算3アンダー37位タイに後退した。ルーキーの野村敏京はこの日、バーディを1つしか奪えず5つスコアを落とし、通算6オーバー139位タイの下位で予選落ちを喫している。