荒天のため4日目にして全選手が36ホールすら消化できていない米女子ツアーの今季最終戦LPGAツアー選手権（テキサス州ヒューストンのヒューストニアンG＆CC）第2ラウンド。初日首位に飛び出したロレーナ・オチョア（メキシコ）が失速し、プレーヤー・オブ・ザ・イヤー（年間最優秀選手賞）の行方は益々混沌の様相を呈してきた。

　現時点で同賞のポイントレーストップに立っているのが、ルーキー・オブ・ザ・イヤー（新人賞）と賞金女王のタイトルをすでに確定させている申智愛（韓）。156ポイントの申を8ポイント差で追っているのがオチョアだ。大会初日の段階では出遅れた申に対し、オチョアがトップ。オチョアが勝てば逆転での4年連続プレーヤー・オブ・ザ・イヤーが確定するところだが、第2ラウンド（途中）で2人の立場は逆転。16ホールを終えて申が通算7アンダーで暫定2位に浮上したのに対し、オチョア（17ホール終了時点）は通算6アンダーの暫定3位タイ。このまま行くと申が1978年のナンシー・ロペス（米）以来となるルーキーオブ・ザ・イヤーとプレーヤー・オブ・ザ・イヤーの同時受賞という偉業を達成することになる。

「プレーヤー・オブ・ザ・イヤーを獲ることが最大の目標」と言う世界ランクナンバー1のオチョアが意地を見せるか？　それとも微笑みの女王・申が初のタイトル獲得に成功するのか？　最終日（月曜日）の戦いに注目だ。