米女子ツアールーキーの宮里美香が青ざめた。

　現地時間23日に開幕する欧米両女子ツアー共催のエビアン・マスターズ（仏、エビアン・マスターズGC）に出場するため、20日に初の欧州入りをしたが、ゴルフバッグが行方不明になった。欧米、特に英国経由のフライトではよくあるアクシデント。だが、ロンドンで確認された荷物はバッグだけでなく、次の経由地であるスイスのジュネーブにすべて届かず、経験が少ない宮里（美）にとって心細いことこの上ない事態となった。

　どうすることもできず、そのまま大会が行われるフランスのエビアン入り。ウェア、クラブを借りてプロアマ戦でプレーした後でホテルに戻ると、ゴルフバッグ以外はすべて届いていた。バッグも所在地が確認され、ホッと一息ついたものの、大会に間に合うかどうかは微妙なところだ。

　今季最後のメジャー、全英リコー女子オープンの前哨戦でもある今大会には、日本勢は総勢7人が参戦。予選ラウンドで、宮里（美）はなんと、宮里藍、上田桃子の米ツアーの先輩である日本勢2人と同じ組でプレーすることが決まっている。クラブがなかったため、カンが狂うのを恐れてプロアマ以外、ラウンドしていないが、それでも最後は度胸。開き直って本戦に挑む。

　日本勢は宮里（美）ら3人に加え、やはり米ツアーのルーキーの大山志保、日本ツアーから原江里菜、三塚優子、有村智恵の3人が参戦。大暴れを目論んでいる。また、メジャーで今季優勝がないロレックスランク（女子世界ランク）No.1のロレーナ・オチョア（メキシコ）も大舞台をにらんで出場。勝負カンを取り戻そうと、真剣な表情で開幕を待っている。