ムービングデーに爆発的スコアをマークした、ツアー2年目のイー・ユンジュン（韓）が混戦を抜け出した。

　米女子ツアーのジェイミー・ファー・オーウェンズ・コーニング・クラシック（オハイオ州シルバニア、ハイランドメドーズGC）は現地時間の4日、第3ラウンドの競技を終了。この日1イーグル、8バーディの10アンダー61を叩き出したイーが、通算18アンダーで後続に4打差をつけトーナメントをリードした。

　4打差の2位タイにモーガン・プレセル（米）とキム・ソンヒ（韓）が続き、9アンダー62と爆発したミカエラ・パームリッド（スウェーデン）が、通算12アンダーで申智愛（韓）、ヤニ・ツェン（台）、スーザン・ピーターセン（ノルウェー）、サラ・ケンプ（豪）、シャンシャン・フェン（中）らと並び4位タイに浮上。今季3勝目を狙うロレーナ・オチョア（メキシコ）は通算11アンダーで11位タイ。

「今日は練習場で球を打っているときから凄く感触は良かったんです。でもまさか10アンダーが出せるなんて」と驚きを隠せなかったイー。10番のパー4ではピッチングウェッジで放った残り110ヤードのセカンドショットを直接カップにねじ込むスーパーイーグルを披露。ノーボギーのラウンドに笑いが止まらない。これまでツアーでは昨年のセーフウェイ・クラシックでの11位タイが最高と、まだベスト10入りすらない伏兵。だが「ショットもパットも良いので、明日もバーディを狙って行きたい」と守らず、攻めのゴルフでツアー初優勝を狙うつもりだ。

　日本勢は予選を通った3人がスコアを伸ばしたが、絶好のコンディションに好スコアが続出したため、上位進出はならなかった。前日45位タイにつけていた宮里藍は、3日連続の60台（3アンダー68）をマークしたが、通算7アンダーは34位タイ。

　予選カットぎりぎりの66位タイで決勝ラウンドに進出した上田桃子は、前夜日本から江連忠コーチが駆け付けたこともあり、ノーボギーの4アンダー67の好スコアをマーク。通算6アンダー41位タイにとどまっているが、次週のメジャー、全米女子オープンに向け手応えをつかみつつある。

　また5試合ぶりに予選を通過した大山志保も上田と同じく4アンダー67と復調の兆し。順位は41位タイだが、徐々に自分のゴルフを取り戻してきた。