日没サスペンデッドの中、宮里美香が暫定11位タイとまずまずのスタートを切った。

　米女子ツアーのウェグマンズLPGA（ニューヨーク州ピッツフォード、ロカストヒルCC）は現地時間の25日開幕した。だが第1ラウンドは午後になり雷雨に見舞われたため、約2時間競技が中断。午後5時半から再開されたものの、午後8時35分に日没のためサスペンデッドが決定した。

　暫定トップに立ったのは、出だし直後に5連続バーディを奪って自己ベストの8アンダー64と爆発したプロ2年目のサンドラ・ガル（独）。1打差の暫定2位に申智愛（韓）が続き、今季好調のクリスティー・マクファーソン（米）が5アンダー67で暫定4位タイにつけている。

　トーナメントリーダー初体験のガルは「先週の全米女子オープンの予選会の頃から調子が上向いているんです。ミスをしたらどうしよう？　とか、余計な心配をしなくなったのが大きい」とノーボギーのラウンドを振り返った。プロゴルファーと同時にモデルの仕事もこなす才色兼備のガルだが、まだ今季はベスト10入り1回だけ。これまでの停滞期を抜け出し、今週こそ優勝争いに絡むことが出来るか注目だ。

　日本勢はルーキーの宮里（美）が健闘。6バーディ、3ボギーの3アンダー69をマーク。暫定11位タイの好位置につけた。2時間の中断を挟み集中力を保つのが難しい状況の中、「好調」だと本人が言うパットでバーディを量産しているだけに、明日以降のプレーが楽しみだ。

　しかし先輩格の2人は苦戦。上田桃子は12番でトリプルボギーを叩くなど乱れ、1オーバー73、暫定70位タイで初日を終了。宮里藍は中盤のボギーを終盤のバーディで帳消しにしたが、イーブンパー72で暫定54位タイ止まり。今後の巻き返しが期待される。

　また注目のミッシェル・ウィー（米）は宮里（美）と同じ3アンダー69で暫定11位タイ。タイガー・ウッズ（米）の姪でウェイクフォレスト大在学中のシャイアン・ウッズ（米）は3オーバー75を叩き、暫定106位タイからのスタートとなっている。