国際色豊かなリーダーボードにあって、韓国勢2人が頭ひとつ抜け出した。

　米女子ツアーのLPGAステート・ファーム・クラシック（イリノイ州スプリングフィールド、パンサー・クリークCC）が現地時間の4日に開幕。日本勢が出遅れる中、第1ラウンドは6アンダー66をマークした朴セリ（韓）とリー・ジヨン（韓）の韓国勢が首位を分け合った。

　1打差の単独3位にクリス・タムリス（米）が続き、2打差の4位タイにナタリー・ガルビス（米）、スーザン・ピーターセン（ノルウェー）、アニヤ・モンケ（独）の3人。さらにポーラ・クリーマー（米）、ヤニ・ツェン（台）を含む30人近くが3アンダー69の7位タイにひしめいているが、ディフェンディング・チャンピオンのオー・ジヨン（韓）は2オーバー74で108位タイと大きく出遅れた。

「いつもスタートで出遅れていたので、今日は今季最高の滑り出し」と言うのは尊敬する先輩の朴と並びトップタイに立ったリー。この日、平均飛距離290.0ヤードをマークしたツアー屈指の飛ばし屋は、これまで「肝心なところでショットが曲がる」ことに悩んでいたが、今季になってコーチを一新。正確性重視のスイング改造を行ったことが、ここに来てようやく結果になって現れて来た。韓国で行われたLPGAの試合で優勝し、Qスクール（プロテスト）免除でツアーメンバーとなったものの、ここまで何度も優勝争いを賑わしながらアメリカでの勝星はまだない。男子並みの飛距離を誇るリーが、今週こそ悲願の優勝を目指す。

　一方、日本勢は軒並み出遅れ。そんな中でも先々週のLPGAコーニング・クラシックで4位に食い込み大器の片鱗を見せつけた宮里美香は、3連続を含む5バーディを奪って2アンダー70にスコアをまとめ、ミッシェル・ウィー（米）らとともに36位タイとまずまずのポジションを確保。だが同じくコーニングで終盤追い上げ5位タイに入った宮里藍は、2バーディ、3ボギーの1オーバー73を叩き、90位タイと出遅れた。

　また大山志保は2オーバー74で108位タイ、上田桃子は上がり3ホール連続ボギーで4オーバー76と乱れ、134位タイと不本意な初日となってしまった。