上位に役者が勢揃いする中、女王ロレーナ・オチョア（メキシコ）が桁違いの強さを発揮している。

　オチョアの故郷メキシコのトレス・マリアス・レジデンシャルCCを舞台に行われている米女子ツアーのコロナ選手権は現地時間24日、第2ラウンドの競技を終了。初日に引き続きノーボギーの8アンダー65をマークしたオチョアが通算16アンダーで単独首位の座を守った。

　この日9アンダー64のベストスコアを叩き出したスーザン・ピーターセン（ノルウェー）が通算13アンダーで前日の12位タイから単独2位へ急浮上。世界ランク2位のヤニ・ツェン（台）が同期のナ・エン・チョイ（韓）とともに通算11アンダー3位タイの好位置につけ、先のクラフト・ナビスコ選手権で2位タイに入ったクリスティー・マクファーソン（米）が、通算10アンダー単独5位。初日2位タイの好位置につけたミッシェル・ウィー（米）は、スコアを伸ばし切れず2アンダー71止まり。通算9アンダーでカリー・ウェブ（豪）らとともに6位タイに後退している。

「パターが凄く良かったです。とても満足。ギャラリーを喜ばせたいから、パー5ではどんどんイーグルを狙って行きたいですね」と興奮気味に語ったオチョア。2日続けて最終ホールでは満員のギャラリーに向けボールを投げるパフォーマンスを披露し、周囲はすでに彼女の通算26勝目を確信し切っている。しかし本人は「まだ残り2日ある。大差をつけているわけではないから、明日からも全力を尽くさなければ」と気を引き締めた。

　一方、日本勢は藍と美香の“ダブル宮里”が健闘。藍は4バーディ、1ボギーの3アンダー70にスコアをまとめ、通算7アンダー13位タイとまずまずのポジションを確保。初日67位タイと出遅れていた美香も、5バーディ、1ボギーの4アンダー69の好スコアで通算3アンダー40位タイまで順位を上げて楽々予選をクリア。決勝ラウンドでのダブル宮里の活躍が楽しみになった。なお、今大会に上田桃子、大山志保は出場していない。