ロレーナ・オチョア（メキシコ）のメジャー連覇にいきなり黄信号が灯った。

　米女子ツアーの今季メジャー初戦、クラフト・ナビスコ選手権は現地時間2日、カリフォルニア州ランチョ・ミラージュのミッション・ヒルズCCを舞台に開幕した。ディフェンディング・チャンピオンとして臨んだ女王オチョアは、ティーショットが4回しかフェアウェイをとらえられないショットの乱れに大苦戦。3バーディ、4ボギーの1オーバー73で44位タイと出遅れた。

　単独首位に立ったブリタニー・リンシコム（米）に7打差とまさかの出遅れを喫したオチョア。2年前の今大会では初日に10アンダー62と爆発して飛び出したが、今年は自らの記録に大きく及ばない最悪の出だしに悔しさを隠し切れなかった。「今日は楽しいゴルフが出来ませんでした。それでも後半は少し（ショットの）感覚が戻ってきたから、明日はアグレッシブな自分らしいゴルフで順位を上げたいです」と女王は強気な姿勢を見せた。

　また今季からツアーカードを獲得し、ルーキーとして同ツアーに参戦しているミッシェル・ウィー（米）はショットの乱れをショートゲームで補い、不動裕理、クリスティー・カー（米）、ナタリー・ガルビス（米）、朴セリ（韓）、インビー・パーク（韓）、スーザン・ピーターセン（ノルウェー）らと並ぶ1アンダー71で18位タイ発進。「（プロになってからの）3年間でショートゲームに自信がついた」と笑顔を見せた。

　その他、トップに1打差の2位タイにアンジェラ・スタンフォード（米）、ブリタニー・ラング（米）、オー・ジヨン（韓）の3人がつけた。ヤニ・ツェン（台）が3アンダー69で回り、6位タイとまずまずのスタートを切り、メジャー初優勝を切望するポーラ・クリーマー（米）は、福嶋晃子と同じ2アンダー70の12位タイ。オチョアとプレーした賞金ランクトップの申智愛（韓）はイーブンパー72、30位タイと今ひとつの内容だった。

　尚、前週に復活優勝を果たしたカリー・ウェブ（豪）は、オチョアと並ぶ44位タイとやはり出遅れている。