初日好スタートを切った宮里藍はスコアを伸ばせなかったものの、5位タイの優勝圏内に踏み止まった。

　米女子ツアーの今季第3戦HSBC女子チャンピオンズは、シンガポールのタナ・メラCCガーデンCを舞台に現地時間6日、第2ラウンドの競技を終了。首位グループと1打差の4位タイからスタートした宮里は、2バーディ、2ボギーのイーブンパー72で回り、トップタイに2打差の5位タイとわずかながら順位を落とした。

　炎天下でのプレーは選手から体力と集中力を奪う。快調だったショットがこの日は若干ブレたこともあり、宮里は我慢のゴルフを強いられた。一時トップに並びかける場面もあったが、終盤に連続ボギーを叩き失速。だが「（連続ボギーが）悔しくて、最後は何としてもバーディで締めくくってやろうと思った」と強気で放った約7メートルのバーディパットがカップに吸い込まれ、スコアを落とすことなく2日目を終了。「最後のバーディは明日につながる」と明るい笑顔で振り返った。

　一方、上田桃子は2バーディ、3ボギーの1オーバー73の内容に「ショットもパットも今イチ。もったいないところが多かった」と納得のいかない様子。特に後半スコアを落としたことに不満が募り「明日は後半しっかり伸ばしたい」と決意を口にした。米ツアールーキーの大山志保も出だしのダブルボギーでつまずき、5オーバー77の大叩きで通算5オーバー58位タイに後退している。

　上位はジュニア時代から良きライバルでありナショナルチームのチームメイトだったポーラ・クリーマー（米）とジェーン・パーク（米）の2人が通算6アンダーで首位を分け合い、1打差の3位タイに4アンダー68をマークした金美賢（韓）とキャサリン・ハル（豪）が続いている。

　また昨年後続に11ストロークの大差をつけ優勝を飾っているディフェンディング・チャンピオンのロレーナ・オチョア（メキシコ）は1オーバー73を叩き、通算2アンダー11位タイ止まり。オチョアにとっては前週のホンダLPGAタイランドに続き2週連続優勝がかかっている。