今年度末の結婚予定が明らかになったロレーナ・オチョア（メキシコ）が、いよいよシーズン初戦を迎える。

　現地時間26日開幕の米女子ツアー今季第2戦、ホンダLPGAタイランド（タイ、シャムCCプランテーションC）に参戦するオチョアは「試合が始まるのが待ちきれない。良い選手がいっぱい居て、誰が勝つかわからないから油断はできない」と口にしながらも余裕の笑みを浮かべた。

　オフの間に、契約先の1つである航空会社重役との婚約が発覚。それでも「結婚してもゴルフは続ける」と宣言しており、仕事もプライベートも充実している様子が伝わってくる。これまで、ゴルフ一筋というイメージのオチョアだが、プレー中以外に見せる表情には女性らしさものぞかせる。

　ライバルで大先輩のアニカ・ソレンスタム（スウェーデン）は引退した。だが、韓国勢を中心に、オチョアより若い選手達がどんどん勢いを増しており、下からの突き上げは強烈。そんな中、オチョアが女王としてどんな戦い方を見せるのか、自身初戦となる今大会が持つ意味は大きなものになりそうだ。

　一方、日本勢はツアー4年目の宮里藍とルーキーの大山志保、宮里美香の3人が出場。いずれも初優勝一番乗りという栄冠を狙っている。ハワイでの開幕戦の後、それぞれが再調整してタイに乗り込んでおり、大暴れを誓っている。

　また、ロレックスランク（女子世界ランク）No.2のヤニ・ツェン（台）、開幕戦優勝のアンジェラ・スタンフォード（米）が参戦する。カリー・ウェブ（豪）、ポーラ・クリーマー（米）、モーガン・プレセル（米）らも勢揃い。タイでヒートアップする米女子ツアーから目が離せない。