上田桃子にとって2008年は激動の1年だった。

　2007年に国内女子ツアー賞金女王に輝き、その勢いのまま米女子ツアーに参戦し、ルーキーとして戦い続けた。いきなり開幕戦のSBSオープン at タートルベイで5位タイ。スタンフォード・インターナショナル・プロアマで5位に入った後、メジャー最終戦の全英リコー女子オープンでも7位タイと健闘した。

　目標としていた優勝こそできなかったものの、賞金ランキング45位で無事に来季の出場権を確保した。平均ストロークは71.74で23位。この実力があれば、ツアー慣れした来季は勝利の可能性も十分だ。

　一方、前年女王として日本ツアーでも活躍。サントリーレディスオープン、ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンで2勝を挙げてファンを喜ばせた。来季の目標はもちろん米ツアーでの優勝だが、すでに米ツアーのウェブサイトのインタビューでも「近い将来にメジャー優勝」と宣言しているだけに、楽しみな2009年になるのは間違いなさそうだ。

　日本で優勝経験もない頃から、世界の舞台を目指し“待ってろ世界”というタイトルのブログまで立ち上げた上田。目標は常に大きいだけに、その一歩一歩に注目だ。