現役引退直前のアニカ・ソレンスタム（スウェーデン）が、ツアー通算73勝目をあと一歩のところで逃した。

　米女子ツアーのロレーナ・オチョア招待最終ラウンド（現地時間16日、メキシコ、グアダラハラCC）は、通算10アンダー単独首位でスタートしたアンジェラ・スタンフォード（米）を1打差2位発進のアニカが追撃。さらに、ブリタニー・ラング（米）が通算5アンダーから追う激戦となった。

　第3ラウンドでは伸び悩んでいたスタンフォードが、この日は6、10、11番と順調にバーディを奪い通算13アンダーで終盤を迎える。その間に、6位タイで出たラングが、8バーディ、1ボギーの猛チャージを見せ、先に通算12アンダーでホールアウトした。

　スタンフォードと同じ最終組で、前半バーディを獲れなかったアニカだが、10番でようやく最初のバーディ。スタンフォードの勢いが止まった後、14、16番でもバーディ奪取。通算12アンダーでピタリとトップを追いかけた。だが、アニカの追い上げもここまで。難しい終盤のホールでは、どちらもスコアを伸ばすことができず、スタンフォードが通算13アンダーのまま何とか逃げ切り優勝を飾った。

　今季限りの現役引退を宣言しているアニカが、後継者ロレーナ・オチョア（メキシコ）の冠大会で狙ったメキシコファンへの置き土産だったが、惜しいところで手が届かなかった。

　ホステスとして第1回大会で優勝を狙ったオチョアは、第1ラウンドの出遅れが響いて通算4アンダー14位タイ。それでも、27歳の若さで自分の名前がついた大会が開催されたことを心から喜び、ファンや家族と過ごす1週間を思う存分楽しんでいた。