ベテランのへレン・アルフレッドソン（スウェーデン）が、鮮やかな逆転劇を見せた。

　史上初の中国開催となった米女子ツアー、グランド・チャイナ航空LPGA（中国、海南島、海口ウエストGC）は現地時間26日、最終ラウンドの競技を行った。首位に5打差の通算5アンダー7位タイでスタートしたアルフレッドソンは、10番までに6バーディの猛チャージ。首位で出たカレン・スタップルス（英）を抜いてトーナメントをリードした。その後ややペースダウンしたものの、7アンダー65の通算12アンダーでフィニッシュ。

　マクドナルドLPGA選手権優勝のヤニ・ツェン（台）に3打差をつけて、三つ巴のプレーオフを制したエビアン・マスターズ以来の今季2勝目を飾った。「（ボギーにした）18番では4打差あったので、プレッシャーはなかった。決して良いショットじゃなかったけれど、4打リードして18番を迎えられるなんて最高でした」と興奮気味に振り返ったアルフレッドソン。43歳のベテランが力を発揮し、チャームポイントである最高の笑顔ではしゃいだ。

　その他、3位は通算8アンダーでローラ・ディアズ（米）。スタップルスは3オーバー75と崩れて通算7アンダー単独4位だった。また地元中国出身の米女子ツアーシード選手、シャンシャン・フェンがこの日4アンダー68と気を吐き、通算5アンダー6位に食い込んだ。

　しかし、今季限りで現役引退するアニカ・ソレンスタム（スウェーデン）はイーブンパー72で回り、通算2アンダー17位タイ。前週優勝したモーガン・プレセル（米）は通算7オーバー52位タイと優勝争いに絡むことなく大会を終えている。

　尚、日本勢は出場していない。