世界ランク1位のロレーナ・オチョア（メキシコ）がその実力を見せつけた。

　米女子ツアーのロングスドラッグス・チャレンジ（カリフォルニア州ダンビル、ブラックホークCC）は現地時間の10日、第2ラウンドを行った。初日18位タイ発進のオチョアが1イーグル、6バーディ、4ボギーの4アンダー68をマーク。通算6アンダーとし、首位のキム・インキョン（韓）に2打差の単独3位に浮上した。

　通算7アンダー2位にモリー・ファンクハウザー（米）がつけ、通算5アンダー4位で今季好調のアンジェラ・スタンフォード（米）が続いている。ディフェンディング・チャンピオンのスーザン・ピーターセン（ノルウェー）は通算4アンダーで、ヤニ・ツェン（台）らと並び5位タイ。初日67位タイと出遅れた前週の優勝者ポーラ・クリーマー（米）はこの日2アンダー70で回り、通算イーブンパーで24位タイに順位を上げた。

　しかし、第1ラウンド首位タイのミシェル・レッドマン（米）と現在妊娠5か月のマリア・ヨース（スウェーデン）は大苦戦。レッドマンは3つスコアを落とし、通算3アンダー9位タイに後退。ヨースは8オーバー80の大叩きで、通算2オーバー38位タイに急降下した。

　午後になり風の影響が大きくなる中プレーしたオチョアは「タフな1日でした」とこの日のラウンドを振り返った。上がり2ホール連続バーディで締めくくれたことが本人にとっては何より収穫だったようで、「とてもハッピー。達成感があります。難しいコンディションの中で良いゴルフが出来ました。明日につながります」と4アンダー68のラウンドを評価。昨季大会ではピーターセンとのプレーオフで敗れた雪辱を胸に、女王が本気になっている。

　一方、初日40位タイとやや出遅れていた宮里藍は、第2ラウンドを3バーディ、2ボギーの1アンダー71にスコアをまとめ、通算1アンダーで19位タイに順位を上げた。昨年の今頃はスランプの真っ最中でどん底にあえいでいたが、その頃とは精神状態も技術的にも雲泥の差。単独トップに立ったキムが「風が吹いたり止んだりするので、クラブ選択がすごく難しかった」と口にしたコンディションの中、安定したプレーが印象に残った。上位を狙うためにも、翌日のムービングデーにビッグスコアを期待したい。