世界のトップ20が集うエリートフィールドで韓国が誇る若き賞金女王・申智愛が単独トップに立った。

　米女子ツアーのサムソン・ワールド選手権（カリフォルニア州ハーフ・ムーン・ベイGLオーシャンC）が現地時間2日開幕。第1ラウンドからロレックスランキング（女子世界ランク）1位で今大会3連覇を狙うロレーナ・オチョア（メキシコ）と、同2位で今季限りの現役引退を表明しているアニカ・ソレンスタム（スウェーデン）の直接解決が実現し話題になったが、この日2人から主役の座を奪ったのが申だった。今季の全英リコー女子オープンのチャンピオンは、4連続を含む6つのバーディ（1ボギー）を量産。5アンダー67で回ってトーナメントをリードした。

　1打差の単独2位に今季4勝目が待ち遠しいポーラ・クリーマー（米）が続き、2打差の3位タイにオチョア、アニカの他、ナ・エン・チョイ（韓）とヤニ・ツェン（台）、アンジェラ・スタンフォード（米）、キム・ソンヒ（韓）がつけている。

　濃霧で26分間の中断を挟んだが、そんなアクシデントにもめげず「今日はスタート前から調子が凄く良かったので、3アンダーから5アンダーを目標スコアに設定していました。ドライバーが良かったので、とても気分良くプレー出来ました」とビッグイベントでの首位発進に声を弾ませた申。今季はすでに韓国と日本、英国（全英リコー女子オープン）で勝利を挙げており、出場するすべての大会で優勝争いを演じている20歳の強豪は「世界のトップ20の中でプレー出来て、とてもうれしいです！」と興奮気味。すでに世界ランク7位と実力は証明済みだが、さらなるレベルアップを目指し残り3日全力で優勝を目指すつもりだ。

　また、第2ラウンドも同組でのプレーが実現することになったアニカとオチョアだが「いい選手とプレーすると刺激を受ける」とアニカが言えば、オチョアも「憧れの人なのでうれしい」と、ともに直接対決を楽しんでいる様子。今大会3連覇を狙うオチョアと、今大会通算5勝を誇るアニカのチャージにも期待したい。