日本とアメリカの賞金女王争いが白熱している。

　シーズンで唯一日米両ツアー共催で行われるミズノクラシックは6日、三重県の近鉄賢島CCを舞台に開幕する。米ツアーの賞金女王争いでトップに立つ申智愛（韓）、同ランク2位の宮里藍を含む猛者たちがこぞって出場する。

　宮里はシーズン終盤に入って試合に出続けるのではなく、国内ツアーに出場したり、自宅で調整したりとマイペース。満を持して優勝賞金21万ドル（約1,900万円）の今大会に臨む。米女子ツアーはこれを含めて残り3試合。1987年の岡本綾子以来、史上2人目となる同ツアーの日本人賞金女王を目指し、宮里の戦いはいよいよ正念場を迎える。

　だが賞金ランキングをリードする申は、ディフェンディング・チャンピオンであることからも分かるように今大会との相性が抜群。さらに2週前の国内ツアー、マスターズGCレディースで優勝するなど好調をキープしている。プレーヤー・オブ・ザ・イヤーでもロレーナ・オチョア（メキシコ）に10ポイント差をつけ首位を突っ走っており、日本で繰り広げられるオチョアとの激突が注目されている。

　一方、国内ツアーの賞金女王争いも熾烈を極めている。現在同ツアーの賞金ランキング首位を突っ走る諸見里しのぶと同ランク2位の横峯さくらの調子は下降気味。前週優勝を果たした同3位の全美貞（韓）、その全と優勝を争った同4位の有村智恵の2人は上り調子だ。

　最高峰の実力を誇るの米ツアーの面々が、国内ツアーを主戦場とする選手たちとどんな激戦を見せてくれるのか？　その主役のひとりである宮里の戦いぶりを含めて楽しみだ。