前週国内女子ツアーのマスターズGCレディースで逆転優勝を飾った申智愛（韓）が、母国で好スタートを切った。

　舞台をアジアに移し約1か月ぶりに開催される米女子ツアーは、現地時間30日に韓国・仁川のスカイ72GCでハナバンク・コロン選手権を開幕。快晴微風と絶好のコンディションの中、6アンダー66をマークしたミーガン・フランセラ（米）とアンナ・グルゼビアン（米）が第1ラウンドの首位を分け合った。

　現在賞金ランク1位を快走する注目の申はノーボギーの5アンダー67で回り、カトリオーナ・マシュー（スコットランド）、パット・ハースト（米）、ビッキー・ハート（米）らと並び3位タイの好ポジションを確保した。

「良いプレーが出来ました。フェアウェイを外したのは1ホールだけ。ショットが良かったのでスコアメイクが上手く行ったと思います」とトレードマークの満面の笑みを浮かべた申。「明日から雨と風が強くなる予報だったので、出来るだけ初日から飛ばして行こうと思っていました。その通りになって良かったです」（申）。

　現在賞金ランク2位の宮里藍は今大会に出場しておらず、申が地元で勝てばグッとマネークイーンの座を引き寄せることになる。同ランク3位のクリスティー・カー（米）は2アンダー70、16位タイにつけているが、同ランク5位の女王ロレーナ・オチョア（メキシコ）はイーブンパー72で45位タイと出遅れた。実戦から遠ざかっている他プレーヤーに比べ、日本で前週勝っている申には“試合勘”も十分。残り36ホール、好調を維持している申を中心に優勝戦線が展開されることは間違いなさそうだ。

　日本勢は上田桃子が4バーディ、2ボギーの2アンダー70にスコアをまとめ、16位タイからのスタート。「明日ビッグスコアを出せば優勝争いにも絡めると思うので、いいスコアが出せるように頑張ります」と前を向く。もうひとりの日本勢、宮里美香はバック9でスコアを伸ばせず1アンダー71止まり。33位タイとやや出遅れた。

　尚、ディフェンディング・チャンピオンのキャンディ・クン（台）は4オーバー76を叩き出場71人中、68位タイにとどまった。