トーナメントオフィシャルが最終18番にやってきたソフィ・グスタフソン（スウェーデン）をハイファイブで迎える。苦労に苦労を重ね、ようやくつかんだ2003年以来の復活優勝は祝福ムードに包まれていた。相手は約5か月間、勝利から遠ざかっているとはいえ、ロレックスランク（女子世界ランク）No.1のロレーナ・オチョア（メキシコ）。相手にとって不足はなかった。

　米女子ツアーのCVS/ファーマシーLPGAチャレンジ（カリフォルニア州ダンビル、ブラックホークCC）は現地時間27日、最終ラウンドの競技を行った。オチョアと同じ通算16アンダー首位タイでスタートしたグスタフソンは、3位タイ以下に6打差をつけてスタート。最終組でマッチレースの火花を散らした。

　1番、3番バーディで先手を取ったグスタフソンは、5番でイーグル奪取に成功した。5番でバーディを獲ったオチョアが8番でボギーを叩いたことでアドバンテージを確保。4アンダー68で通算20アンダーとしたグスタフソンが結局パッティングに苦しんだオチョアに4打差をつけ、勝利の美酒に酔った。

　オチョアは4月末のコロナ選手権で今季2勝目を挙げて以来、11試合に出場しながら未勝利。久々のチャンスに燃えたが、グリーン上で苦しみ、グスタフソンの復活優勝の脇役となった。その他、通算14アンダー3位タイにエイミー・ヤン（韓）とヨー・スヨン（韓）が入った。

　一方、日本勢はただ一人出場していた宮里美香が、すでに予選で姿を消している。