ここのところ鳴りを潜めていた女王ロレーナ・オチョア（メキシコ）が完全復活の兆しを見せている。

　米女子ツアーのCVS/ファーマシーLPGAチャレンジ（カリフォルニア州ダンビル、ブラックホークCC）は現地時間の26日、第3ラウンドの競技を終了。この日ノーボギーの7アンダー65と爆発したオチョアが、初日からトップを走るソフィ・グスタフソン（スウェーデン）に通算16アンダーで並び、今季3勝目に大きく前進した。

　通算10アンダー3位タイにアンジェラ・スタンフォード（米）とヨー・スヨン（韓）。通算9アンダー5位タイにポーラ・クリーマー（米）、モーガン・プレセル（米）らスター選手が続いているが、トップの2人と後続の差は6ストローク開いており、最終日はさながらオチョアとグスタフソンのマッチレースとなりそうだ。

　前半4つのバーディを奪って快調にスコアを伸ばしたグスタフソン。一方のオチョアは前半2バーディで2人の差は一時『4』ストロークに開いていた。ところが12番でボギーを叩いて勢いが止まったグスタフソンに対し、12番、13番の連続バーディを奪ったオチョアが肉薄。上がり4ホールで3つのバーディを追加し、オチョアがグスタフソンに並びかけた。

　ツアー屈指の飛ばし屋で2000年台前半は立て続けに4勝を挙げたグスタフソンだが、ここ6シーズン優勝から遠ざかっている。いいところまで行きながら最後に競り負けるパターンはエビアン・マスターズのプレーオフで宮里藍に敗れたときもそう。メンタルの弱さが指摘されており、オチョアとの最終組決戦は不利との見方も。だがゴルフは何があるかわからない。

　オチョアも「このポジションは最高。今日はいつ以来か記憶にないくらい良いゴルフが出来た。でもどちらが有利かは決められない。ソフィ（グスタフソン）はこのところ凄く調子が良さそうだし、何があってもおかしくない」と気を引き締める。最終日は飛ばし屋同士の見応えのある1戦になりそうだ。

　尚、日本勢は宮里美香ひとりが参戦していたが、予選ですでに姿を消している。