ツアー2年目、ドイツ出身のサンドラ・ガルがイーグルフィニッシュで首位の座を奪った。

　米女子ツアーのP＆G ビューティー・NWアーカンソー選手権（アーカンソー州ロジャーズ、ピナクルCC）が現地時間11日に開幕。雨の多い同地が穏やかな天候に恵まれたこの日、最終ホールをイーグルで締めくくったガルが第1ラウンドで7アンダー64と爆発。2位のキム・ソンヒ（韓）に1打差をつけトーナメントをリードした。

　トップと2打差の3位タイにブリタニー・ラング（米）、アンジェラ・スタンフォード（米）のソルハイムカップメンバーに加え、ツアー16年目のベテラン、パット・ハースト（米）が続いている。また、賞金女王候補のクリスティー・カー（米）が2アンダー69で回り、ミッシェル・ウィー（米）らと並び21位タイからのスタート。気管支炎から病み上がりのポーラ・クリーマー（米）は1アンダー70の36位タイで発進した。

「ショットとパットがかみ合って良いゴルフが出来た」と言うガルは今季、初日爆発的スコアで飛び出し、2日目以降崩れて優勝戦線に絡めなかった試合が何度かある。「それは私も思いました。良いスコアを出した翌日はプレーし難いものですが、明日は今日良かったことを忘れ、気持ちをリセットして攻めて行きます」と過去の苦い経験を生かして上位に踏みとどまると胸に誓った。

　一方、日本勢はふるわなかった。出だしの2番と4番でボギーを叩きつまずいた宮里美香は、後半3つのバーディ（1ボギー）を奪い返したもののイーブンパー71止まり。ナタリー・ガルビス（米）らとともに51位タイからのスタートとなった。

　また、エビアン・マスターズで優勝して以来、トップ10を外していない宮里藍も苦戦。1番のボギーでつまずき前半を1オーバーで折り返すと、後半も我慢のゴルフで1バーディ、1ボギーのイーブンパー。1オーバー72と珍しくオーバーパーを叩き、73位タイと出遅れた。第1ラウンドはパットに精彩を欠いたが、好調な宮里（藍）のこと、第2ラウンド以降必ず巻き返してくれるに違いない。