宮里藍があと一歩のところでプレーオフを逃し、米女子ツアー2勝目はお預けとなった。

　同ツアーのセーフウェイ・クラシックは現地時間30日、オレゴン州ノースプレーンズのパンプキン・リッジGCを舞台に最終ラウンドの競技を行った。首位に1打差の通算9アンダー2位タイで臨んだ宮里（藍）は、17番まで4バーディ、1ボギー。同じ最終組でプレーしていたアンナ・ノルドクビスト（スウェーデン）、リー・スンワ（韓）の2人はスコアが伸び悩む中、スーザン・ピーターセン（ノルウェー）、ミシェル・レッドマン（米）、7アンダー65の好スコアをマークしたM.J.ハー（韓）が先に通算13アンダーでホールアウトしていた。

　宮里（藍）はバーディならプレーオフの1打ビハインドで最終18番を迎えた。ところが気合が空回りして痛恨のボギー。プレーオフに残れず、2アンダー70の通算11アンダー4位タイに終わり、エビアン・マスターズに続くツアー2勝目を逃した。

　一方、3人が激突したプレーオフは1ホール目で短いパーパットを外したレッドマンが脱落した。ハーはメジャー優勝も経験しているピーターセンと一騎打ちへ。次の2ホール目でハーが約2メートルのバーディパットを決め、ピーターセンに競り勝った。

　昨季は下部のフューチャーズツアーに参戦し、今季米女子ツアーのルーキーとして前週まで13試合に出場したハーだが、予選通過はわずかに6試合。7試合目となった今大会で優勝争いを演じると「失うものは何もない」と言ってプレーオフに臨み、見事に勝利を手にした。

　その他、この日6アンダー66で回ったミッシェル・ウィー（米）が宮里（藍）、リーと並ぶ4位タイ、トップでスタートしたノルドクビストは通算10アンダー単独7位。日本勢では上田桃子、宮里美香が通算4アンダー27位タイで大会を終えた。ロレックスランキング（女子世界ランキング）No.1のロレーナ・オチョア（メキシコ）は、通算1アンダー49位タイ。