宮里藍にアメリカ本土での初優勝のチャンスが広がった。

　米女子ツアーのセーフウェイ・クラシックは全米女子オープンの舞台になったこともある難コースのパンプキン・リッジGC（オレゴン州ノースプレーンズ）で現地時間の29日、小雨まじりのコンディションの中、第2ラウンドの競技を終了。この日8位タイからスタートした宮里（藍）は中盤に3連続バーディを奪うなど絶好調。5バーディ、1ボギーの4アンダー68をマークし、通算9アンダーで首位のアンナ・ノルドクビスト（スウェーデン）に1打差の2位タイに浮上。エビアン・マスターズに続き早くもツアー2勝目が望めるポジションを確保した。

　宮里（藍）と2位タイで並んでいるのが、同期のライバル、リー・スンワ（韓）。通算8アンダー4位タイにスーザン・ピーターセン（ノルウェー）、ミシェル・レッドマン（米）が続き、初日のトーナメントリーダー、ベス・ベイダー（米）はスコアを1つ落とし、通算7アンダー6位タイに後退。注目のミッシェル・ウィー（米）はディフェンディング・チャンピオンのクリスティー・カー（米）らとともに通算5アンダー15位タイにつけている。

　今月中旬に凱旋帰国したNEC軽井沢72で腰を痛め（本人いわく「腰が硬くなった」）、今大会でも騙し騙しの状態が続いている。だがそれが逆に無欲のプレーと好スコアにつながり、一時は単独トップに立った瞬間も。結局ノルドクビストが頭ひとつ抜け出したが、宮里（藍）にとって1勝目がフロックでなかったことを証明するためにも、難しいと言われる2勝目は早ければ早いほど良い。このタイミングで優勝まで手が届けば、今後さらなる飛躍が期待出来そうだ。

　その他の日本勢は上田桃子が1アンダー71で回り、通算3アンダーで27位タイ。初日まずまずのスタートを切っていた宮里美香はスコアを1つ落とし、通算2アンダーで37位タイに後退。予選から勝ち上がったアマチュアの金子絢香はカットラインにわずか1打及ばず（通算1オーバー）、71位タイで無念の予選落ち。大山志保も1オーバー73にスコアをまとめたが、初日の出遅れが響き通算7オーバー117位タイで決勝ラウンド進出を逃している。