ルーキーの宮里美香が健闘する中、同期の申智愛（韓）が独走態勢に入った。

　米女子ツアーのウェグマンズLPGA（ニューヨーク州ピッツフォード、ロカストヒルCC）は現地時間の27日、前日順延となった第2ラウンドの続きと第3ラウンドを行った。3ラウンド連続で60台をマークした申が通算16アンダーまでスコアを伸ばし、2位のモーガン・プレセル（米）に4ストロークの差をつけて首位の座をキープ。今季2勝目に王手をかけた。以下、5打差の3位にルーキーのステイシー・ルイス（米）が続き、通算10アンダー4位タイに第1ラウンドのトーナメントリーダー、サンドラ・ガル（独）とリンジー・ライト（英）がつける展開。

　ラウンド後、トレードマークの満面の笑みで会見場に姿を現した申は「今日は前半緊張して良いプレーが出来ませんでしたけれど、10番でチップインバーディが決まってから本来の調子を取り戻すことが出来ました。パットが良いので（優勝の）チャンスはあると思います」と逃げ切りVに意欲を見せる。トーナメントが始まる前は「優勝スコアは通算14アンダーか15アンダーくらいかな」と思っていたので、3日目を終えて通算16アンダーという「自分のスコアに驚いている」のだとか。新しく設定した優勝スコアは「通算21アンダーから22アンダー」。最終日もマイペースでビッグスコアを目指すつもりだ。

　一方、日本勢は最年少の宮里（美）が好調だ。前日「ストロークは良いのにあと数センチのところで入らない」と嘆いていたパットが決まり始め、第3ラウンドは5アンダー67の好スコア。通算8アンダー7位タイに浮上した。前日18ホールで31パットだったのが、この日は26パット。その差がそっくりそのまま前日とのストローク差（72-67）につながった。失敗体験の少ない大物ルーキーが、最終ラウンドさらなる上位を目指してチャージをかける。

　同郷の先輩、宮里藍は早朝から第2ラウンドの続きをプレーし、6番（10番スタート）でボギーを叩いて3アンダー69止まり。続く第3ラウンドではスタートホールをボギーとしてつまずき、その後14番までスコアカード通りの我慢のゴルフが続いた。だが、終盤の勝負どころで3連続バーディを奪って2アンダー70。通算5アンダーは16位タイとまずまずの位置につけている。

　その他、注目のミッシェル・ウィー（米）はスコアを3つ落として通算4アンダー21位タイに後退。タイガー・ウッズ（米）の姪でアマチュアのシャイアン・ウッズ（米）は通算5オーバーで予選落ち。上田桃子もカットラインに届かず、予選で姿を消している。