元祖天才少女ミッシェル・ウィー（米）の地元でのツアー初優勝はお預けとなった。

　米女子ツアーの今季開幕戦、SBSオープン at タートルベイ（ハワイ、タートルベイ・リゾート、アーノルド・パーマーC）は現地時間の14日、最終ラウンドの競技を終了。後半の勝負どころで3連続バーディを奪取したアンジェラ・スタンフォード（米）が通算10アンダーまでスコアを伸ばし、初日からのリードを守ってツアー4勝目を挙げた。

　今季からLPGAツアーの正式メンバーとなったウィーはこの日スタンフォードと同じトップタイからのスタート。前半2バーディを奪い、10番終了時でスタンフォードに3打差をつけトップを走り初優勝間近か？　と思わせた。だが、11番パー4で痛恨のダブルボギー。13番から3連続バーディを奪ったスタンフォードにあっという間に追い抜かれ、結局3打差の単独2位に終わった。その他上位には、通算4アンダーの3位タイにアンジェラ・パーク（ブラジル）とナ・エン・チョイ（韓）が入った。

　一方、優勝争いには加われなかったものの、日本のエース宮里藍が健闘。何があっても動じない強靭な精神力で序盤のボギーを気にすることなく、9番、11番、12番で確実にバーディを獲った。14番で1つスコアを落とし、1アンダー71でホールアウト。昨季予選落ちに終わった大会で、通算3アンダー5位タイに食い込み、完全復活をアピールした。同じ5位タイには世界ランク2位のヤニ・ツェン（台）。

　しかし「（優勝を逃した）去年のリベンジのためにここに来ている」と語り、前日4位の好位置から逆転を狙った上田桃子はまさかの大崩れ。パープレーで前半を折り返しながら、後半に入り10番でファーストパットを大きくオーバーして3パットのボギー。すると「考え過ぎてストロークまでおかしくなり」12番から5連続ボギーを叩いてズルズルと後退。6オーバー78で貯金をすべて吐き出し、通算1オーバー20位タイの不本意な成績でシーズン初戦を終えた。

　また、ルーキーの大山志保は1オーバー73にスコアをまとめたが、前日の『79』が響き、通算7オーバー50位タイで3日間の競技を終了。宮里美香のプロデビュー戦は通算8オーバー55位タイだった。