シャール・シュワーツェル（南ア）が、ゲンのいいマドリードで通算3勝目を挙げた。

　欧州ツアーのマドリード・マスターズ（スペイン、マドリード、クラブ・デ・カンポ・ビラ・デ・マドリード）は現地時間12日、最終ラウンドを行った。リカルド・ゴンザレス（アルゼンチン）に1打差単独首位でスタートしたシュワーツェルが、ノーボギーの5アンダー66でプレーして通算19アンダー。ゴンザレスに3打差をつけて逃げ切った。

　第2ラウンドまで肩の痛みに悩まされたシュワーツェルは、最終日もショットが好調だった。フロントナインの2つのパー5でバーディを奪うと、ハーフターン後も危なげないゴルフ。13、14番で連続バーディを獲り、後続に付け入るスキを与えなかった。さらに、17番パー3でこの日5つ目のバーディを奪取し、自らの逃げ切り劇に花を添えた。

　実はシュワーツェル、肩痛以外に体調不良にも苦しんでいた。「今週はずっと気分が悪かったんだけど、最終ラウンドの朝、目覚めた時にすごく良くなっていた。これでなんとか行けると思ったよ。あとは良いゴルフを続けることだけ考えた」と振り返った。シュワーツェルは昨季、同じマドリードで行われたオープン・デ・エスパーニャでツアー2勝目をマーク。良いムードの中での勝利に笑顔を見せた。

　その他、3位にはパブロ・ララサバル（スペイン）が通算15アンダーで入り、トップ10には6人の地元スペイン勢が名を連ねた。また、実力者ミゲール・A・ヒメネス（スペイン）は通算5アンダー29位タイ。今回が復帰戦となったホゼ・マリア・オラサバル（スペイン）は通算2オーバー65位タイで4日間の競技を終了した。