強豪ひしめく欧州ツアーに27歳の新星が誕生した。

　同ツアーのオメガ・ヨーロピアン・マスターズ最終ラウンド（現地時間6日、スイス、クラン・サー・シエレ）は、通算15アンダー単独首位でスタートしたアレクサンダー・ノレン（スウェーデン）が危なげないプレーを展開。15番パー5でバンカーからの難しい第3打を直接カップインさせてイーグルを奪うなど5つスコアを伸ばした。通算20アンダーでフィニッシュ。3年前の大会王者でこの日6アンダー65と追い上げた単独2位のブラッドリー・ドレッジ（ウェールズ）に2打差をつけてツアー初優勝を飾った。

　07年のエストリル・オープン・デ・ポルトガルでは、首位で最終日を迎えながら逆転負けを喫した苦い思い出があるが、今回の勝ち星で払しょく。「前回は『リードしているんだから勝てればいいな』と思っていた。今度は学習して、『良いスコアを出してくる選手がたくさんいるから、自分も良いスコアをマークした方がいい』と自分に言い聞かせた」と勝利の要因を語った。

　その他、ベテランのミゲール・A・ヒメネス（スペイン）が通算15アンダー4位。2位で出たシャール・シュワーツェル（南ア）は足踏み状態の最終ラウンドとなり、通算13アンダー6位に終わった。また、08年大会でプレーオフ負けしたローリー・マッキルロイ（北アイルランド）はこの日のベストスコア7アンダー64を叩き出し、通算12アンダーで34位タイから7位タイに順位を上げて大会を終了。対照的に、全英オープンで3位タイに入った注目の21歳、クリス・ウッド（英）は4つスコアを落として通算6アンダー32位タイだった。