昨年12月に結婚したばかりのロレーナ・オチョア（メキシコ）が、気持ちをゴルフに切り替えて5度目のプレーヤー・オブ・ザ・イヤーに挑む。

　米女子ツアー開幕戦となるホンダPTT LPGAタイランドは、タイのサイアムCCを舞台に現地時間18日に開催する。初戦に向けて気持ちを集中させているオチョアだが、このオフはこれまでとまったく違う過ごし方をした。地元の航空会社、アエロメヒコのCEOのアンドレス・コネサ氏と結婚し「新しい家族が人生で最も優先順位の高いこと」とコメント。コネサ氏には前妻との間に3人の子供がいるが、できる限り子供たちと一緒にテニスやゴルフを楽しんでいるという。

　だが、トッププレーヤーとしての生活も忘れてはいない。「アンドレスは私の人生がどんなものだか知っている。彼と会える時間がそう多くないけど、それで幸せ。彼はできる限り旅をしてくれるといっているしね。練習はうまくいったし、100パーセント必要なものができた」と満足そうな笑顔をのぞかせ、公私共に順調なことをアピールした。

　昨年は申智愛（韓）とプレーヤー・オブ・ザ・イヤーのタイトルを最後の最後まで争い、何とか4度目の栄冠に輝いた。だが今年は他の追随を許す気はない。まずはツアー28勝目を開幕戦で、そしてメジャー3勝目を狙う今季は様々な意味で、28歳のオチョアにとって正念場。家庭という幸せを手にし、勝負の世界でもさらなる実績を積み重ねる覚悟で臨む。

　そのオチョアと開幕戦からプレーするのは宮里藍。米ツアー4年目の昨年、エビアン・マスターズで念願の初優勝。賞金ランキングも3位と最高のシーズンを過ごしただけに、今季は更なる期待がかかる。いきなり開幕戦で用意されたオチョアとの直接対決は、否応なしに気合が入るはずだ。

　その他、世界ランクNo.2の申、アンナ・ノルドクビスト（スウェーデン）、ヤニ・ツェン（台）、ポーラ・クリーマー（米）、スーザン・ピーターセン（ノルウェー）、ミッシェル・ウィー（米）らが勢揃いし、華やかに繰り広げられる開幕戦。日本勢は宮里（藍）の他に、上田桃子、宮里美香、諸見里しのぶが参戦する。