ロレーナ・オチョア（メキシコ）が久々に優勝戦線をにぎわしている。

　米女子ツアーはカナダ、アルバータ州カルガリーのプリディス・グリーンズG＆CCを舞台に現地時間の4日、CNカナディアン女子オープンの第2ラウンドの競技を終了。初日3位タイの好発進を切ったオチョアが出入りの激しいゴルフながら通算8アンダーまでスコアを伸ばした。スーザン・ピーターセン（ノルウェー）とこの日9アンダー62と爆発したキム・ソンヒ（韓）のトップタイに1打差の3位タイの好位置をキープした。

　オチョアと同じ3位タイには全英リコー女子オープンを制したカトリオーナ・マシュー（スコットランド）がつけている。前週ルーキー優勝一番乗りを果たしたM.J.ハー（韓）が通算7アンダーでアンジェラ・スタンフォード（米）らとともに5位タイに浮上。第1ラウンド単独トップの美形ゴルファー、アンナ・ローソン（豪）はスコアを2つ落とし、通算5アンダーで申智愛（韓）、カリー・ウェブ（豪）らと並ぶ10位タイに後退した。

　一時通算10アンダーまでスコアを伸ばしたオチョアは、上がり3ホール中2ホールでボギーを叩き「風の影響でクラブ選択が難しかった」と3位タイにとどまった。それでも久し振りのV争いで今季3勝目のチャンスが訪れ「今日はドライバーがあまり良くなかったので、明日はリズム良く振れるようにしたい」と修正点に言及。優勝に関しては「自分で自分にプレッシャーをかけて張り切ると結果は良くない。空回りしない様、自分のゴルフがしたい」と抱負を口にした。ここ数日風邪気味で体調が懸念される中、「大丈夫です。心配してくれてありがとう」とインタビューの最後はオチョアスマイルで締めくくった。

　日本勢は2日連続2アンダー69をマークした宮里藍が通算4アンダー15位タイ。中盤の3連続ボギーが痛かったものの、パットが好調なだけに今週末も期待出来そうだ。また初日好発進の上田桃子は我慢のゴルフで1つスコアを落とし、通算3アンダー17位タイに一歩後退。

　第1ラウンド67位タイの大山志保は2オーバー73で回り、通算3オーバー90位タイで予選落ち。宮里美香も通算6オーバー116位タイで決勝ラウンド進出を逃した。またソルハイムカップで大活躍したミッシェル・ウィー（米）はこの日2アンダー69でラウンドしたが、初日の出遅れが響きカットラインに2打足りず予選で姿を消している。